23時の誘いの電話

高校時代のことですが、たぶん紹介で知り合ったような女子高に通う女の子がいました。かなり背丈が低いのが特徴で、肩ぐらいの身長です。美形といえば美形ですが、身長の低さがかなりネックでした。この女の子は塾に通っていたため、その塾帰りかなにかで公園へいったりしたことがありました。

しばらくして、ある日の23時ごろ、一本の電話がかかってきて、“今日親が旅行に行って家にいない”という連絡が入りました。もちろんそれで“家に遊びに行って泊まる”ということになったわけですが、ちょうどそのとき、自宅の部屋で、久しぶりに来ていた昔の友人一人がいたときでした。電話のやりとりのなかで、じゃあその友人も一緒に行くことになってしまいました。

しばらくして、これはちょっとシクジッタと思えたときでした。夜に一人で行って、部屋にニ人しかいないとあれば、もちろんやることはひとつです。しかしながら、そのときは昔の友人を連れてニ人で行ってしまったというのが失敗です。

家は1時間も離れたところにあり、たぶん地下鉄の駅が最寄りでした。女の子は酒屋の娘で、店には2メートルほどのゴリラの模型が屋根瓦にあるというユニークなところです。お嬢で、家にはグラスがずらりと並んでおり、ソファもおいてあり、ちょっとだけ高級ルームのような感じのするところでした。そこでどんなことを話してすごしたのか忘れましたが、少なくとも、一人で行ったほうがよっぽど楽しい夜になっていたにちがいありません。結局のところ、コンビニに買出しか何かにいって、家でちょっとだけ何か話して、そのまま別々に寝てしまったというのが、高校時代の汚点として残っています。

それ以来、その女の子との交流の記憶がなく、自然に消えていっていったような感じです。重要なときこそ甘いお誘いには真っ向からのるように心がけ、同性の友人らが近くにおればその場でさっさと帰ってもらい、単身赴任のように出向くべきと、それ以来の心構えになっています。